超高齢社会とバリアフリー工学研究

日本は世界に先駆ける超高齢社会に急速に向かっています。
伊福部研究室では、約40年にわたり、ヒトの感覚とそれに付随する運動機能を調べ, 感覚や運動機能が衰えたり失った人達のための支援機器を設計するとともに, 得られた知見や技術を人工現実感やロボットのヒューマンインタフェースに 応用するバリアフリー工学研究を行ってきました。
その方法論は、「技術・システムの開発」と「未知の生体メカニズムの解明」とがループを描くような魅力ある分野になりつつあり、高齢社会を支えるジェロンテクノロジーとしても活かされつつあります。
時代の要請に少しでも 応えることが出来るように,この新しい”工学”を実現し,情報技術(IT)やロボットに代表される情報技術と、技術革新に支えられた経済発展に加えて、人間の命や幸福に役立つ機器やシステムの開発を続けています。
以下では、伊福部研究室で行われてきた研究と、現在行われている研究をご紹介します。
福祉工学研究
聴覚を支援する
- 触知ボコーダ
- 人工内耳
- 音声同時字幕システム
- 話速変換機
視覚を支援する
- 音声読み上げソフト
- タクタイルジョグダイヤル
- 超音波眼鏡
- 障害物知覚
発声・構音を支援する
- 抑揚機能付き人工喉頭
- 人工喉頭のハンズフリー化
- タッチパッドを用いた音声生成機
身体の動きを支援する
- 基礎デバイス
- 水素吸蔵合金(MH)アクチュエータ
- MHアクチュエータの応用
- 「感覚-運動」連合機構の解析